梅雨時期に感じる「体の重さ」は湿気だけじゃない
6月に入って「朝からなんとなく重い」「夕方に足がパンパン」「やる気が出ない」「胃がもたれる」そんな声が多くなります。
これらの不調、実は東洋医学でいう「湿邪(しつじゃ)」の影響かもしれません。
湿邪とは、体にたまった“余分な水分”が、流れを悪くしたり、胃腸のはたらきを弱めたりして引き起こすものです。
とくに、
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胃腸が弱い方
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冷えやすい方
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デスクワーク中心の生活
の方は、湿邪の影響を受けやすい傾向があります。
整体・鍼灸師の視点:「湿」は体の流れを止める
湿邪の怖いところは「気血水(きけつすい)」の巡りを止めてしまうこと。整体では「重だるさ」「むくみ」「関節のこわばり」などの不調が出ている方の筋肉をみると、体内の流れが滞り、リンパや血流の戻りも悪くなっていることがよくあります。
鍼灸では、胃腸や排出の働きを高めるツボ(陰陵泉・足三里・中脘など)を使い、体の内側から湿をさばくようにアプローチします。お腹がグルグル鳴るようになると、余分な水分の流れが戻ってきたサインです。
【食生活】湿を溜めない食べ方のコツ
湿気に弱い体質の方は、胃腸の負担を減らしつつ、水はけをよくする食材を取り入れるのがポイントです。
🌿おすすめの食養生:
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朝は温かい汁物や雑炊でスタート
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生野菜より、蒸し野菜・煮物など温かい調理法にする
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はとむぎ、あずき、とうもろこしなどの“利水食材”を活用
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油っこい料理・甘いものを控える
胃腸を冷やさないように、冷たい飲み物の摂りすぎには注意しましょう。水分はこまめに、常温か白湯を基本にすると、むくみが軽くなる人も多いです。
【運動】軽く汗をかく程度がベスト
だるくて動けないときこそ、血流を促す軽い運動を。梅雨時の湿邪対策には「汗をかくこと」が重要です。ただし、激しい運動は逆に疲労を溜めてしまうことも。
☀おすすめは:
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朝の散歩(10〜20分程度、速すぎずゆっくり)
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室内でできるラジオ体操
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ふくらはぎを意識して動かす体操(“第二の心臓”として老廃物の流れを促進)
整体で関節の動きを整えておくと、運動効果が上がりやすく、疲れにくい体になります。
【睡眠】“湿”を抜くカギは、眠りのリズム
体の巡りが悪いと、夜も疲れがとれにくく、眠りが浅くなりがちです。睡眠の質が下がると、代謝も落ち、湿がさらにたまりやすくなるという悪循環に…。
🛏ポイントは:
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寝る1時間前にはスマホをオフ
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照明を間接照明にしてリラックスモードへ
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21時以降の食事・飲酒は避ける
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湯船に10分以上つかる(ぬるめのお湯で副交感神経を促す)
朝はカーテンを開けて、太陽の光でリズムを整えることで、自律神経の働きもスムーズになります。
まとめ:湿邪をためない3本柱「巡らせる・温める・休む」
梅雨の不調は、単なる「湿気のせい」ではなく、体の中の水分代謝や自律神経の乱れ、筋肉のこわばりが影響しています。
東洋医学では昔からこの時期に「脾(ひ)=胃腸」を守ることが大事だとされています。
そのためには、
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温かく消化に良い食事
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軽い運動で汗を出す
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眠りの質を高める習慣
これに整体や鍼灸をプラスすることで、内外から「巡り」を整え、不快な梅雨のだるさを根本からケアすることができます。
「最近、体が重い」「むくみやすくなった」と感じたら、ぜひ一度ご相談ください。あなたの体質に合った整え方をご提案します。
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こもれび治療院でございます。