6月の不調で多い「頭痛」。気圧と湿気の影響とは?
梅雨の季節になると、「朝起きると頭が重い」「雨が近づくとズキズキ痛む」という方が増えてきます。これは、気圧や湿度の変化により、自律神経が乱れ、血流や筋肉の緊張バランスが崩れているサインです。
特に片頭痛のようなズキズキする痛みは、低気圧による血管の拡張が原因とされ、自律神経のうち「副交感神経」が過剰に優位になることで引き起こされることが多いです。
一方で、首肩まわりの筋肉がカチカチにこわばることで起こる「緊張型頭痛」は、デスクワークやストレス、睡眠の質の低下によってさらに悪化します。
整体・鍼灸師の視点:「頭痛の根っこ」は首・肩・顎まわりの緊張
整体では、首の後ろ〜肩甲骨まわり、さらには顎(あご)の筋肉の硬さが頭痛に深く関係していると考えます。特に「胸鎖乳突筋」「僧帽筋」「側頭筋」などが緊張すると、頭部に向かう血流が制限され、重さや鈍痛が生じやすくなります。
鍼灸では、「風池(ふうち)」「天柱(てんちゅう)」といった後頭部〜首のツボを使い、自律神経や筋肉のバランスを調整。体の内側と外側から整えることで、薬に頼らなくても頭痛の頻度が減っていく方が多くおられます。
【食生活】温める食材とカフェイン過多に注意
梅雨時の体は冷えやすく、水分代謝も落ちています。血管の収縮・拡張バランスを整えるには、体の中を冷やさず、巡りを助ける食材を意識しましょう。
おすすめの工夫:
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体を温める食材を使う(しょうが、ねぎ、にんじん、雑穀など)
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冷たい飲み物・生野菜ばかりを控える
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カフェインの摂りすぎに注意する(1日1〜2杯まで)
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水分はこまめに、温かいお茶やスープで補給する
また、昼食後の眠気やだるさも頭痛と関係があるため、消化に優しい献立を意識するのも効果的です。
【運動】首・肩の運動で血流を促す
頭痛があるときは、できる範囲で首や肩をやさしく動かすのがおすすめです。
次のような動きが効果的:
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「ゆっくり首を回す」:左右5回ずつ、呼吸と合わせて行う
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「肩をすくめてストンと落とす」:5回繰り返すことで肩甲骨の動きが良くなる
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「肩甲骨を寄せる運動」:壁に背をつけて肘を上下に動かすと猫背の改善にも◎
5分程度でできる簡単な動きでも、血流が促されて頭の重さが軽くなるケースはよくあります。整体後に行うと効果も持続しやすくなります。
【睡眠】自律神経を整えるには“入眠環境”が重要
睡眠不足や浅い眠りは、脳の休息不足やホルモンバランスの乱れにつながり、頭痛を悪化させます。
睡眠の質を上げるポイント:
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寝る2時間前までに入浴を済ませ、体温を一度上げる
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スマホは寝る1時間前には手放し、照明は間接照明に
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寝室の湿度と温度を整える(湿度50〜60%、気温26℃前後が目安)
副交感神経が優位になりすぎても頭痛が悪化する方もいるため、朝の光をしっかり浴びて、交感神経との切り替えがうまくいくようにしましょう。
まとめ:気象と頭痛に負けない体を、生活+整体でつくる
梅雨の頭痛は一過性に見えて、実は「自律神経・首肩の緊張・冷え」など体の総合的なバランスの乱れが関わっています。
薬に頼りすぎず、体の声に耳を傾けて、
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温める食事
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やさしい体操
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深く眠るための準備
これらを整えるだけでも、頭痛は少しずつ改善していきます。
整体や鍼灸では、筋肉・神経・巡りの流れをトータルで調え、つらい時期を軽やかに乗り越えるお手伝いができます。
「朝から頭が重たい」「天気で体調が変わる」という方は、気軽にご相談ください。
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こもれび治療院でございます。