胃が重い・食欲がない…それ、5月病のサインかも?

■5月下旬、なぜか食欲が出ない理由とは?

「なんとなく胃が重い」「食欲がない」「お腹が張る」

そんな症状がこの時期に続くようなら、それは“5月病”の一環かもしれません。

春からの新しい環境や気候の変化によるストレスは、無意識のうちに自律神経へ負担をかけています。自律神経は胃腸の働きをコントロールしているため、乱れると食欲不振や消化不良といった不調が現れるのです。

特に、交感神経(緊張・活動モード)が過剰に働いていると、胃腸の動きが抑えられ、食欲がわかない、食べてももたれるなどの症状が出やすくなります。

■胃腸の働きをサポートするセルフケア

① 食生活:

○温めて、整えて、いたわる温かいものを選ぶ

冷たい飲み物や生野菜サラダは控え、具だくさんの味噌汁や煮物、雑炊など体を内側から温める食事に。

○刺激物や油物を控える

唐辛子・カフェイン・揚げ物は胃に負担。調味料も薄味を意識しましょう。

○「よく噛む」だけで効果あり

よく噛むことで消化が助けられ、満腹感も得やすくなります。早食いは胃にストレスをかけるので注意。

② 運動:軽く動いて胃腸を「目覚めさせる」

運動不足も胃腸の働きに影響します。激しい運動は必要ありません。

○朝の5分だけでもOK。首回しや肩回し、軽い運動。

○昼間のウォーキングや階段の上り下りで内臓も活性化

「動いた後はお腹が空く」この自然な感覚を取り戻しましょう

身体を少し動かすことで、副交感神経(リラックスモード)が働き、胃腸もスムーズに働き出します。

③ 睡眠:夜の“脳と胃のリセットタイム”を守る

睡眠不足や遅寝は自律神経の大敵。とくに胃腸が弱っているときは、質の良い睡眠が大切です。

○就寝1時間前からスマホやテレビをやめて、脳を休ませる

○ぬるめの湯船に10分〜15分、深い呼吸を意識

○睡眠前の飲食を控えて胃を休める

寝ている間に内臓は修復されます。胃腸の疲れを次の日に持ち越さないためにも、眠りの環境を整えましょう。

■整体・鍼灸で「内臓の元気」を引き出す

胃腸が疲れているときは、体も無意識に緊張しています。整体では、背中や腰まわりの筋肉のこわばりをやさしくゆるめることで、内臓の圧迫や血流を改善し、自然な消化機能の回復をサポートします。

また、鍼灸では以下のツボがよく使われます:

足三里(あしさんり):胃腸の働きを整える代表的なツボ

中脘(ちゅうかん):胃の中央に位置し、消化不良や胃のもたれに対応

脾兪(ひゆ)・胃兪(いゆ):背中側のツボで、消化機能全体に作用

これらをやさしい刺激で整えることで、自律神経のバランスも自然と整ってきます。

■まとめ:5月末の「なんとなく不調」は早めの対処が鍵

気温差や疲労が積み重なる5月末、胃腸の不調は放っておくと夏バテにもつながりかねません。

体からのサインを見逃さず、できることから整えていきましょう。

「ちょっとした違和感」からケアを始めることが、心身の安定につながります。

整体や鍼灸も、あなたのリズムを取り戻す一助になれたら嬉しいです。

こもれび治療院