赤ちゃんが成長の過程で必ず通る「ハイハイ」。
実はこの動きこそ、人間が“正しく動ける身体”をつくるために欠かせない基礎であり、大人の慢性的な不調にも深く関わっています。
こもれび治療院では、ストレッチや筋トレを無理に行うのではなく、発達の順序に沿って身体の使い方を再学習することを重視しています。
その中でもハイハイ運動は、腰痛・肩こり・自律神経症状・歩行の乱れなど、日頃の悩みを改善するための「原点」となる動きです。
なぜ大人にハイハイが必要なのか?
大人の身体は、日常生活の癖、長時間の座位姿勢、ストレス、運動不足などにより、動きのバランスが崩れやすくなります。
本来、赤ちゃんの頃に自然と身につけるはずだった クロスパターン(手足を交互に出す協調運動) が使えなくなり、身体の中心である体幹が機能しづらくなるのです。
その結果、
- 肩や首に力が入りやすい
- 腰に負担がかかる歩き方になる
- 呼吸が浅くなり自律神経が乱れやすい
- 疲れやすく姿勢が崩れやすい
といったトラブルが起こりやすくなります。
ハイハイ運動は、これらの原因を根本から整えていくための“発達の再学習”といえるのです。
ハイハイ運動で得られる3つの大きな効果
① 体幹(インナー)が自然に働き、動きが安定する
ハイハイは、体幹の深層部であるDFF(ディープフロントライン)を自然に使える状態へ導きます。
無理な筋トレとは違い、身体が本来持っている機能を呼び覚ますため、初心者でも安全に取り組めます。
② 肩・股関節が整い、「正しいハマり方」を取り戻す
四つ這い姿勢は四肢に均等な負荷がかかり、肩関節と股関節の可動性を取り戻すのに最適です。
肩こり・股関節痛・歩きにくさなどは、関節の使い方が偏っていることが多く、ハイハイはこれを自然に修正してくれます。
③ 自律神経が整い、呼吸が深くなる
四つ這いの姿勢は副交感神経が働きやすく、前後左右に揺れながら進む動きは脳の前庭系を刺激します。
これにより姿勢の安定性が高まり、呼吸も深くなり、集中力・睡眠の質にも良い影響が期待できます。
正しいハイハイのやり方(大人向け)
効果を最大限に出すためには、次のポイントが重要です。
- 背中を反らせすぎず、丸めすぎず「フラット背骨」にする
- お腹を固めず、呼吸は自然に続ける
- 目線は少し前へ。首に力を入れない
- 右手+左足、左手+右足の“クロスパターン”を丁寧に
- 10〜20歩の短い距離でもOK。ゆっくり丁寧に行う
はじめは1分でも疲れる方が多いですが、それで問題ありません。
赤ちゃんが数ヶ月かけて身につける動きですので、焦らずじっくり行ってください。
整体との相性が良い理由
こもれび治療院で行う施術(神経整体、構造医学、仙骨調整など)は、身体の反応を引き出し、正しい動きを取り戻すための準備を整えます。
そこにハイハイ運動を加えることで、施術で整えた身体を「日常の動作で定着させる」ことができます。
症状だけを一時的に軽減するのではなく、「再発しにくい身体」をつくるために、ハイハイはとても効果的です。
ハイハイは“大人のリセットボタン”
ストレッチや筋トレの前に、まず身体が本来持っている基本動作を思い出すこと。
これが、こもれび治療院が大切にしているセルフケアの考え方です。
ハイハイ運動は、赤ちゃんの頃に自然に身につけた「身体の設計図」を取り戻し、無理なく健康を育てるためのリセットボタンのような存在です。
ぜひ毎日の生活に取り入れてみてください。





お電話ありがとうございます、
こもれび治療院でございます。