気圧の変化が引き起こす「頭重感」や「めまい」
6月に入り、雨や曇りの日が増えてきました。この時期に特に多くなるのが、「頭が重い」「フワフワするようなめまい」「目の奥が疲れる」といった不調です。
これらは、急な気圧の変化に自律神経が対応できず、体の調整機能が乱れることで起こります。特に気圧が下がるタイミングで血流が滞ったり、内耳のバランスが崩れたりして、頭部に不快感が出ることが多いのです。
また、東洋医学的には「湿邪(しつじゃ)」と「気の巡りの停滞」が関わっていると考えられており、これらを整えることが症状の改善につながります。
整体・鍼灸師の視点:「頭の不調」は首とお腹からケア
整体や鍼灸で頭部の不調を見るとき、多くの場合、頸(くび)の筋緊張や背中のこわばり、さらには胃腸の弱りがセットで起きています。これは、「頭がつまっている」ような状態で、血流やリンパ、気の流れがスムーズにいっていないサイン。
施術では、首や肩周囲の筋緊張を緩め、胸鎖乳突筋や側頭部の緊張ポイントを調整します。また、鍼灸では自律神経に働きかけるツボ(風池、百会、内関など)を使い、全身の巡りを整えていきます。
頭だけをケアするのではなく、体全体を調和させるアプローチが効果的です。
【食生活】“巡り”を良くする食材と食べ方
気圧変動による不調がある方は、「気(エネルギー)」と「水(体液)」の巡りを整えることが大切です。とくに胃腸の働きが落ちていると、余分な湿がたまり、頭部に不調を起こしやすくなります。
🫖おすすめの食事スタイル:
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朝は温かい味噌汁や雑炊で内臓を温める
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生ものや冷たい飲み物は控えめに
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血流促進に役立つ「ショウガ」「ねぎ」「大葉」などの香味野菜を取り入れる
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利水作用のある「あずき」「はとむぎ」「冬瓜」「きゅうり」なども◎
しっかり噛んでゆっくり食べることで、副交感神経のスイッチも入りやすくなります。
【運動】ゆっくりした動きで“自律神経を整える”
激しい運動よりも、深い呼吸を意識しながら体を動かすことが、この時期には向いています。呼吸の浅さが頭のだるさを招いていることもあるため、胸を開くような動きが効果的です。
☀おすすめの運動:
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朝の深呼吸ウォーキング(15分程度、呼吸に集中)
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上半身の運動(肩甲骨や首をゆっくり回す)
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ヨガやピラティスなど、内側から整える動き
また、整体で肩甲骨まわりや背骨の動きを整えておくと、呼吸がしやすくなり、自律神経が安定しやすくなります。
【睡眠】眠りのリズムが“脳疲労”を回復させる
気圧の影響で自律神経が乱れていると、夜の眠りにも影響が出やすくなります。寝つきが悪い・夜中に目が覚める・起きたときにスッキリしないなどは、脳や神経が休めていないサインです。
🛏睡眠の質を上げるポイント:
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寝る2時間前までに入浴(ぬるめのお湯でじっくり)
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ブルーライトを避ける(スマホ・PCは21時以降控える)
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枕の高さ・寝具の通気性を見直す
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就寝前に深呼吸や軽いストレッチを取り入れる
頭部の緊張を緩めるには、頸や後頭部のケアも効果的。整体や鍼灸の施術後、「よく眠れるようになった」と言われる方が多いのもこのためです。
まとめ:「頭が重い」には、めぐらせるケアが効く
梅雨時期に増える「頭の不快感」は、ただの気のせいではありません。自律神経や水分代謝の乱れ、頭部の血流障害が重なって起こる、れっきとした身体のサインです。
温かい食事・軽い運動・リズムある睡眠の3本柱を意識しながら、整体や鍼灸のケアで巡りを整えていくと、梅雨の不調がグッと軽くなります。
「頭がボーッとする」「なんとなく不調が続いている」そんなときこそ、体の声を無視せず、丁寧なセルフケアを。つらい時は、無理をせず私たち専門家に頼ってくださいね。
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こもれび治療院でございます。