◆梅雨前の「頭が重い」「やる気が出ない」は湿度と気圧のせいかも
6月の声を聞く頃から、「朝起きてもスッキリしない」「頭がボーッとする」「体が重くて動きたくない」といった声が増えてきます。
これは、湿度と気圧の変化によって体内の水分代謝や自律神経のバランスが崩れやすくなることが一因です。
特に「湿気」は、東洋医学では“湿邪(しつじゃ)”と呼ばれ、体の巡りを滞らせ、頭重・むくみ・関節のこわばり・消化不良・だるさといった症状を引き起こします。
普段から汗をかきにくい方や、冷たい飲み物や甘いお菓子が好きな方は、この時期とくに影響を受けやすくなります。
◆整体師・鍼灸師の視点からみた「湿気疲れ」
整体の観点では、湿気によって筋肉や関節がこわばりやすくなり、とくに首・肩・背中の緊張が強く出がちです。姿勢が前かがみになっていると、さらに頭への血流が悪くなり、「重だるさ」が強まる傾向に。
また、鍼灸の東洋医学では、梅雨時の不調は「脾」と「腎」の弱りからくる水分代謝の滞りとみます。このようなときにおすすめの経穴(ツボ)は以下の通り:
☆陰陵泉(いんりょうせん):水分代謝を促す、膝の内側にあるツボ
☆百会(ひゃくえ):頭のてっぺんにあるツボで、頭の重だるさに効果的
☆水分(すいぶん):おへそから上にあるツボ。体の余分な水分を流す役割
施術では、これらのツボや関連する筋膜ラインを整えながら、身体全体の循環をよくすることで、内側からスッキリとした感覚を取り戻すサポートをします。
◆【食生活】むくみとだるさ対策には、体を巡らせる「水はけごはん」
湿気に負けないためには、「体に水を溜め込まない食事」がカギです。
おすすめは以下のような食材:
☆小豆・はとむぎ:利尿作用があり、むくみ解消に役立つ
☆きゅうり・とうもろこし:水分代謝をサポート
☆香味野菜(しそ、みょうが、生姜など):胃腸を温め、巡りをよくする
反対に、冷たい飲み物、アイス、お菓子などの糖質は「脾」の機能を弱らせて湿を溜め込みやすくなるため、控えめに。
◆【運動】ゆるい動きで巡りUP
この時期は、ハードな運動よりも「軽く動くこと」が大切です。
おすすめは:
・朝のラジオ体操や足踏み
・足首(ふくらはぎの運動)
・椅子に座って行う肩甲骨回し
とくにふくらはぎや足首は「第二の心臓」とも呼ばれ、下半身に滞った水分を押し上げるポンプのような役割を果たします。これをしっかり動かすことで、頭の重さや倦怠感も改善されやすくなります。
◆【睡眠】「湿気だるさ」は、睡眠でリセット
湿気が多い夜は、寝苦しさから睡眠の質が低下しがちです。眠りが浅くなると、自律神経も乱れ、翌日の体調にも悪影響が出ます。
そこで、以下のような工夫を:
☆寝具は通気性のよい素材を選ぶ(麻・ガーゼなど)
☆寝る前にホットタオルで首筋を温める
☆就寝前1時間はスマホをオフにして、静かな時間を過ごす
深く眠れることで、体の水はけも整いやすくなり、巡りがよくなって頭の重さも軽減します。
◆まとめ:6月の重だるさは「湿気のせい」と割り切って、整えていきましょう
この時期の体調不良は、サボっているわけではなく、湿度や気圧という「環境」が大きく関係しています。
整体や鍼灸では、その乱れた巡りを整え、自然治癒力を高めていくお手伝いができます。もし、梅雨入り前後の「なんとなく不調」に悩んでいたら、ぜひお気軽にご相談くださいね。
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