眼の奥の重さ・耳鳴りは「春の隠れストレス」から?体の声に耳をすませて

■悩みの解説:耳鳴りや眼の奥の重さ…春の終わりに現れる“体の悲鳴”

「最近、耳鳴りが無視できなくなった」
「パソコンを見るとすぐに眼の奥が痛くなる」
「夕方になると目の周りがダル重い」

5月下旬になると、こうした問い合わせがよく来ます。これ実は、春からの「隠れストレス」が積もってあふれてくる時期です。

新年度の環境変化や人間関係の緊張が、徐々に体の緊張や疲労として蓄積され、自律神経や血流に影響を及ぼしていきます。
特に耳・眼・首はストレスの影響を受けやすく、不調として現れやすい場所です。


■解決策:「耳・眼・首の緊張をゆるめる」セルフケア3本柱

●1. 食生活:神経を穏やかに保つ食材と、水分・鉄分補給

眼や耳の疲れには血の巡りと神経の安定がポイント。
春のストレスで血流が悪くなると、眼や耳の末端まで栄養や酸素が届きにくくなります。

◎おすすめ食材:

  • 鉄分豊富なもの:レバー、赤身肉、ひじき、小松菜

  • 抗酸化成分が豊富なもの:にんじん、ブルーベリー、トマト、緑茶

  • 神経を鎮めるマグネシウム:海藻、アーモンド、バナナ

また、脱水による耳鳴りや眼の奥の痛みもあるため、コーヒーや紅茶を飲む方は、白湯や常温の水でしっかり水分補給を心がけましょう。(体重×30ml)


●2. 運動:首・肩・眼のまわりを“ゆるめる”動きで血流アップ

長時間のスマホやパソコン作業は、眼と耳をつなぐ神経の緊張と直結します。
とくに首や肩が硬くなると、内耳や視神経の周辺の血流が悪くなり症状が悪化。

◎おすすめのセルフケア運動:

  • 目の周囲を優しくマッサージ(目頭からこめかみへ流すように)

  • 首の付け根を温めてから、左右にゆっくり倒す運動

  • 肩甲骨を寄せるように深呼吸+肩回し

  • 軽いウォーキングや散歩(15分でもOK)最終的には、43分~50分を目指しましょう!!

特に「眼・耳・首」は一体で整える意識が大切です。


●3. 睡眠:夜の“脳のリセット”タイムをしっかり確保

耳鳴りや眼の疲れを回復させるためには、脳神経の休息=質の良い睡眠が必須条件です。
寝不足や浅い眠りが続くと、神経の回復が追いつかず、症状が悪化します。

◎睡眠の質を高めるポイント:

  • 寝る90分前にぬるめのお風呂で半身浴(副交感神経を優位に)

  • 寝室は真っ暗・静かに。耳栓やアイマスクも活用の検討も

  • スマホ・パソコンは就寝1時間前までに電源オフ

  • 寝る前のストレッチや音楽でリラックスタイムを

とくに「寝る直前の刺激(光・音・情報)」を控えることが、自律神経の安定につながります。


■整体師・鍼灸師の視点:耳鳴り・眼の疲れは“首のつまり”から

整体の現場では、耳鳴りや眼の奥の疲れを訴える方の多くが、首の後ろ(うなじ)〜肩甲骨周辺がガチガチになっています。
これはストレスと姿勢による緊張で、脳への血流が制限されている状態です。

整体では、背骨が動ける状態を作ることで、肩・首の筋肉が緩まって頭部の血流・神経の流れを回復させます。
鍼灸では、「天柱」「風池」「翳風(えいふう)」「太陽」など、眼・耳に関わるツボにアプローチ。

また「肝の熱」や「腎の弱り」に着目した東洋医学的ケアも行うことで、眼・耳の根本的な疲れの改善を目指します。


■まとめ:不調の裏にある「春からの頑張りすぎ」を労わって

眼や耳に症状が出ているとき、それは身体からの“がんばりすぎサイン”かもしれません。
春に気を張って乗り切ってきた方ほど、5月後半に“ぷつん”と糸が切れるように疲れが出やすくなります。

今こそ、「しっかり食べて」「少し動いて」「よく眠る」ことを基本に、眼や耳をいたわってあげましょう。

「なんとなく不調」が続く時は、整体や鍼灸で身体の声を聴く時間を持ってみてくださいね。

こもれび治療院