■悩みの解説
5月の後半になると「夜が寝苦しくて眠れない」「寝つきが悪い」「途中で何度も目が覚める」といった睡眠の悩みを訴える方が増えてきます。
これは、昼夜の気温差が小さくなり、室温が高めで推移することや、翌日には、急に寒暖差が激しくなることで、自律神経のバランスを取ることに負担を強いられるからです。
特にストレスが多い人・更年期の方・疲労が溜まっている方は、交感神経が優位な状態が続きやすく、入眠がうまくいかなくなったり、眠りが浅くなったりする傾向があります。
「夜に熟睡できない」「寝ても疲れが取れない」という状態が続くと、日中に満足いく動きが出来ず、気分の落ち込みや集中力の低下にもつながっていきます。
■施術者としての視点:交感神経を鎮め、自然な体温リズムを作る
当院の整体・鍼灸では、背骨・頭・首まわりを中心に抹消から優しい刺激で整え、神経伝達を介して、自律神経のバランスを整えていきます。
副交感神経が優位に働くことで、眠りに落ちやすく、熟睡できる状態に導くことが可能です。
また、睡眠の質を高めるには、日中に一度体温をしっかり上げ、夜に自然に体温が下がる「温度のリズム」を整えることが重要です。整体や鍼灸でそのリズムを整えるお手伝いもします。
■食生活:カゼイン・グルテンを控えた“内臓を休ませる食事”を意識
当院では、カゼイン(乳製品)とグルテン(小麦製品)を控えることをセルフケアの一環として大切にしています。
これらは腸の炎症を引き起こすことが多く、免疫やホルモン・自律神経のバランスにも影響するため、睡眠の質にも関わります。
◎就寝2〜3時間前には食事を終わらせる
◎刺激の強い香辛料・アルコール・砂糖の多いものを控える
◎消化に優しい、温かい和食中心の食事を心がける
おすすめの食材:
- トリプトファン(眠りを助けるアミノ酸):豆腐、納豆、ごま、白身魚
- ビタミンB群(神経をサポート):玄米、鶏レバー、ひじき、海苔
- カルシウム源(乳製品以外で):小松菜、切干大根、煮干し、イリコ出汁
寝る前に『温かい味噌汁(だしは昆布・煮干し)』を一杯飲むのも、手軽な内臓を緩めるよい方法です。
※グルテン・カゼインに敏感な人は、パンやチーズ、ヨーグルトなどは夜に限らず避けるのをお勧めします。
■運動:日中の“軽い刺激”が夜の眠りを助ける
睡眠の質を高めるには、日中に軽く体温を上げる運動がとても効果的です。
◎夕方〜夜にかけての軽いウォーキング(15〜43分)
◎リラックスや呼吸を意識したゆったりした動き(ピラティスやヨガなど)
◎入浴前に下半身の筋肉を緩める体操
これらは副交感神経が働きやすい土台を作ってくれると共に、深部体温のリズムを整えます。
無理な運動や激しいトレーニングは逆効果になることもありますので、「心地よさ」を大切にしましょう。
■睡眠:“五感”を整える環境づくりがポイント
眠るための準備は「環境づくり」から・・・。五感に働きかけて、脳と体をゆるめることを意識しましょう。
- 室温は25℃前後、湿度は50〜60%を保ちましょう
- 就寝1〜2時間前の入浴(38〜40℃、10〜15分)でリラックスしましょう
- ブルーライトを避け、照明は暖色系に切り替える*体に日暮れの感覚を呼び覚まします
- ラベンダーやヒノキなど、天然精油を用いたアロマで副交感神経に傾くサポートに
- 布団やパジャマは通気性の良い天然素材が◎(ポリエステル素材は熱がこもりやすい)
■まとめ:眠れない原因は環境と食事にあるかもしれません
「うまく眠れない」「夜中に目が覚める」といった不調は、季節の変化だけでなく、食事や生活のなにげない習慣が原因になっていることもあります。
こもれび治療院では、カゼイン・グルテンを避けた食生活のご提案や運動のご提案、睡眠に関する整体・鍼灸ケアを通して、自然な眠りへと導くサポートを行っています。
「体を整えたいけど何から始めればいいか分からない…」
そんな方も安心してご相談くださいね。
心と体をやさしく整える整体で、5月の夜をもっと心地よく、深いものにしていきましょう。
お電話ありがとうございます、
こもれび治療院でございます。